こんにちは、フリーランスライター工藤です!
体外受精を経て、現在40歳で妊娠中です。
高額になりがちな不妊治療ですが、2022年から保険適用ができるようになりましたね。
不妊治療が身近なものになりつつある今、
「治療、受けてみようかな……」
と迷っている方は多いのではないでしょうか。
で、そんなとき、こんな疑問にぶち当たります。
不妊治療って
・「開始から妊娠まで」どれくらいの期間がかかる人が多いの?
・お金はいくらかかるの?
わかる、わかる!私もそこが気になりました
アラフォー婚活に成功した私は、38歳で入籍し、39歳で不妊治療を開始。
体外受精1回目(治療開始から5ヶ月目)で妊娠することができました。
治療当初の私は「不妊治療」の知識が皆無!
お金
治療期間
ってかなり気になったし、不安でした。
インターネットで検索しても、イマイチよく分からない……
私は体当たりで不妊治療にのぞみましたが、以前の私と同じように、不妊治療の知識がなくて不安に思っている人って意外と多いんじゃないかって思うんです。
なので、今回は「治療費用の相場・期間・仕事との両立」についての
- 全国平均
- 私の場合の「リアルな体験談」
をまとめていきたいと思います。
わかること・叶うこと
- 不妊治療にかった実際の金額は?
- 不妊治療開始から妊娠までの期間は?
- 不妊治療と仕事は両立できるか?
- 妊活している人
- 不妊治療をするか悩んでいる人
- アラフォーで子供が欲しい人
前回のブログでは、お医者さんに教えてもらった「不妊治療の選び方の基準」を書いています。ぜひ参考にしてください▼
【不妊治療の成功率】年齢で差が出すぎる!
不妊治療の成功率は、年齢でかなり異なります。
以下は、上の表からわかる「体外受精の成功率」です。
- 【30~34歳】体外受精:35~45%
自然妊娠:25~35% - 【35~39歳】体外受精:25~35%
自然妊娠:18% - 【40~44歳】体外受精:10~20%
自然妊娠:1~5%
けれど、体外受精に成功したとしても治療は終わりではありません。
- 受精卵を子宮に戻しても着床しない
- 妊娠しても流産する
ということは、よくあります。
下記は、「一般的な流産率の割合」です。
- 自然妊娠の流産の確率:15%程度
- 体外受精で妊娠したときの流産の確率:20%程度
【体外受精】年齢と妊娠率・出産率・流産率の関係
下の表は、年齢と妊娠率・出産率・流産率の関係です。
※ART:配偶子である卵子や精子を体外に取り出し、体外で受精させる技術のこと
以下は、表からわかる年齢別の不妊治療の成果「妊娠率・出産率・流産率」です。
- 【30歳】出産率:22%
(妊娠率:45%、流産率:17%) - 【35歳】出産率:18%
(妊娠率:40%、流産率:20%) - 【40歳】出産率:10%
(妊娠率:30%、流産率:32%) - 【45歳】出産率: 3%
(妊娠率:10%、流産率:60%)
出産率は、年齢ごとにかなり異なります。
そして、
35歳をピークに、出産率より流産率の方が高くなります
私は当時39歳。
統計では、出産率:10%、流産率:32%程度の年齢です。
「こんなにも、流産する確率が高いのか……」とショックでした。
【不妊治療の費用】みんなの治療費VS私の場合
以下は、不妊治療にかかる「費用相場」と、私が不妊治療で「実際にかかった金額」です。
- みんなの場合(保険適用前):100万円未満が75%
- 私の場合(保険適用後):50万円程度
(検査・タイミング法2回・体外受精1回)
【みんなの場合】不妊治療費は100万円未満が75%
【注意】2022年4月の保険適用は最近なので、統計の治療費は保険適用前です。
(2023年2月現在、保険適用後の統計がまだとれていません)
不妊治療にかかった金額は
- 1万円以上、10万円未満:29%
排卵日を特定して妊娠しやすくする「タイミング法」のみ - 10万円以上、50万円未満:28%
タイミング法だけでなく「排卵誘発法」や「人工授精」まで
という結果となっています。
でも、なんと
体外受精・顕微授精まで行った人の平均は、193万円
そのうち、300万円以上かかった人は、約6人に1人(16.1%)となっています。
【私の場合】不妊治療費は50万程度(検査・タイミング法2回・体外受精1回)
私の場合、保険適用後に不妊治療を受けたので、以下のとおりとなりました。
- 合計(保険適用後):50万円程度
- 行った治療:検査・タイミング法2回・体外受精1回
金額だけみると決して安くはないけど、50万円で済んだのはありがたい。
私の周りは、不妊治療で200万円(保険適用前)かかった人が多かったので、保険適用後でも70万程度くらいはかかると思ってました
私は、体外受精まで行ったけど、わりと治療費をおさえることができたほうだと思います。
たぶん
・人工授精を試さなかったこと
・体外受精では、受精卵を子宮に戻す際に注射をつかわなかったこと
が理由なのかな-って思っています。
【不妊治療費が安かった理由1】人工授精は挑戦しなかった
私は、排卵自体があまりうまくいってない可能性があったため、人工授精では結果がでにくいと言われました。
なので、人工授精はしてないんですよね。
ちなみに、保険適用後の人工授精の1回当たりの金額は6,000円程度なんだって
安いですよねー、びっくり。
【不妊治療費が安かった理由2】体外受精は自然周期を利用した
私の場合は、「凍結融解胚移植」という方法をとったので
「採卵→受精・肺凍結→1ヶ月後に排卵後に胚移植」
というかんじで、胚移植(受精卵を子宮に戻す)をしました。
胚移植の日を決めるにあたり、排卵日を特定しなければいけません。
排卵日の特定方法としては、2通り。
- 自然周期にする
- 薬や注射で日にちを調整する
胚移植の際、排卵に注射や内服薬を使う人は多いらしいんですが、私は薬を使いませんでした。
その分、治療費がけっこう浮いたんじゃないかなって思っています。
ホルモン注射って高いんですよ。
体外受精で採卵したときは、注射と内服薬で3万円くらいかかりました
一方、排卵を自然周期にした場合は、薬を使わなくていいぶん排卵日近くになったら病院に数日おきくらいには行かないといけません。
予約していても、患者さんが多くて1~2時間待たされることなんてザラだし大変。
私のように、ちょくちょく病院に行ける人はそれでも問題ないけど、仕事をしている人やお子さんがいる人達はちょっとムリですよね。
なので、
ホルモン注射や内服薬をつかって排卵日を調整し、病院に行く回数を減らす人が多い
そうです。
私は、ホルモン注射の副作用(採卵でホルモン注射をつかったとき気分悪くなったりした)が嫌だったので、薬を使わず自然に身を任せた排卵で、胚移植の日を決定しました。
私が「50万程度」で治療費が収まったのは、なるべく薬を使わなかったことも関係しているんだろう…….
結果、排卵日近辺は、病院に2日おきに通うことになりましたけどね
【不妊治療の期間】みんなの通院期間VS私の場合
不妊治療にかかった期間は、以下のとおりです。
- みんなの場合:1年未満が半数、3年以上が3割
- 私の場合:5ヶ月程度
(検査・タイミング法2回・体外受精1回)
【みんなの場合】1年未満が半数
上の表から、不妊治療にかけた期間は
- 1年未満:5割程度
- 3年未満:7割程度
ということがわかりますね。
不妊治療が上手くいく人はすぐ妊娠するけど、人によっては長い期間治療することに。
実は
3割程度は、3年以上不妊治療をしています。
【私の場合】不妊治療開始から妊娠まで5か月
私の場合、「不妊治療開始から妊娠まで」に5か月かかりました。
妊娠するまでに行った方法は、こんな感じです。
・タイミング法:2回
・人工授精 :0回
・体外受精 :1回
若ければ、タイミング法って6回くらい試すのが一般的らしい。
私は、39歳でのチャレンジ。
もはや、「できる限り早く体外受精をした方がいい」と言われる始末。。
タイミング法を試すことなく、最初から体外受精したほうがいいですよ
う~ん、タイミング法は試してみたいです-
(できれば自然妊娠したいもんなぁ)
ちょうど2か月後に結婚式を控えていたので、夫と話し合い
- 2回だけタイミング法をしてみる
- ダメだったら、人工授精か体外受精にステップアップする
ことに決めました。
【不妊治療の内容】私は「タイミング法2回」では妊娠できなかった
私はタイミング法を2回行いましたが、妊娠することはできませんでした。
タイミング法をとった後、経過をフーナーテストで子宮頸管粘液を採取し、精子の様子を観察してもらいましたが精子は全滅。
結婚生活を始めたばかりだし、タイミング法もたった2回しか行っていないし、
「妊活2ヶ月程度では妊娠できない」ってめちゃくちゃ普通だとは思うんですけどね。
でも、予想以上にダメージでかくて……
病院の廊下で検査結果を夫に報告しながら、ちょっと涙が出ました。
【私の健康状態】どうやら私はフツウよりも妊娠しづらいらしい!?
ところで、私は卵巣が血で肥大する「チョコレート嚢胞」という病気をもっています。
私の場合は軽度で、片方の卵巣が2センチ程度大きいみたいですが、6センチ程度になると手術が必要らしいです。
チョコレート嚢胞は子宮内膜症の一種で、不妊症の原因になる場合もある病気です。
子宮内膜症は、不妊症患者の25~50%にみられる症状で
・卵胞(卵子と細胞のセット)が育ちにくい
・卵巣から排卵しても卵管が卵子をキャッチできない
・卵管が閉塞して受精にいたらない
という可能性が高くなります。
案の定、先生からも「子宮内膜症のせいで妊娠しづらいかも」と言われました。
はっきり断定してもらえないのは、お腹を開いて診ることはできないから。
モヤモヤする……
でもね、私は独身のころに子宮内膜症の診断を受けて、2つも病院に通ったんですよ。
「妊娠できるかどうか」が気になって、どちらの病院でも食いついて質問したけど、「そんなに問題ないっぽい感じ」に扱われました。
なのに、今になって「不妊の原因」として扱われるなんて納得いくわけないやん。
「ちょっと待って、やっぱりおおごとやんか!!」ってかんじ。
「独身の時にちゃんと治療しておけばよかった」と後悔してももう遅い……
誰にもキレようがないし、事実を受け入れるしかありませんでした
それにしても「どうやら私はフツウよりも妊娠しずらいらしい……」って認めるのって、けっこうツラいものがありました。
いや、ていうか今でも認めることができてないかもな……
独身の時に検査・診断はこちらの記事に書いています。どうか、みんなが私と同じような目にあいませんように▼
【不妊治療と仕事】みんなの状況VS私の場合
キャリアウーマンの方、仕事と不妊治療を両立できるか不安じゃありませんか?
以下は、みんなと私の状況です。
- みんなの場合:5割程度が両立している
- 私の場合:辞めた
【みんなの場合】不妊治療と仕事を両立している人は50%
上の表から
50%の人は、仕事と妊活を両立している
ことがわかります。
でも
約半数は、仕事を辞めたり、逆に不妊治療自体を辞めたり……
と、困った人が多いのは軽く想像つきますよね。
【私の場合】無理!会社を辞めて不妊治療に専念
私は、「妊活や不妊治療で仕事を調整→ストレスMAX」になるのが目にみえていたので、仕事を辞めました。
39歳という高齢なので、「体」と「時間」を何よりも最優先。
仕事は好きだし、わりと大手だったので惜しかったけど、辞めたことでストレスなく不妊治療そして妊娠もできたので、「仕事をやめる」選択は私にとって正解だったと思っています。
具体的には、こんなイイコトがありました。
- 最速で、おもいっきり不妊治療ができた
- 上司や同僚、お客さんに気を遣う必要がない
- 日にちを気にしなくてすむから、病院に通う回数が多くてもへっちゃら
- 薬や注射も最小限ですんだ
- 妊娠できなくてメンタルがガタガタの時に、無理に仕事をしなくてすんだ
- 不妊治療の副作用で体調が悪い時、ゆっくり休める
結果、妊娠することもできたので大満足!!
とはいえ「お金」や「キャリア」の心配はしたくない!
仕事を辞めて、おもいっきり不妊治療に取り組める環境は整えた私。
けれど
- 不妊治療はお金がかかるし、子どもが生まれたら教育費が苦しくなる
- 不妊治療で家にいる時間が増えれば、頭の中が「不妊治療」になる
という可能性は大きくなります。
コレ、めちゃくちゃ不安やし!!
なので、私は
ことを最優先にして、未経験からフリーランスでライターを始めました。
そしたら、ライターになって8ヶ月目には
- 月収 :スキマ時間で、15万円
(週3日、4~5時間程度) - 換算時給:3,000円
を達成!!
え、これって、フルタイムで働いたら月収50万~60万円になるやん。
ちなみに、現在妊娠中のため仕事を調整。
依頼を断っているんですけど、時間が空いたら仕事を増やす予定です。
実際に、私がやってみたからこそ思うんですが、
ライターって、妊活や不妊治療、家庭に重きを置きたい女性には本当にオススメの職種すぎる!!
そんな風に思いながら書いたのがライター4ヶ月目(現在ライター9ヶ月目)の時の記事です。
「不妊治療のたびに上司におうかがいたてるのがストレス」
「子供が生まれたら家庭にも時間を割きたい」
とかで悩んでいる人は、読んでみる価値はあるかと思います。ぜひ▼
まとめ:不妊治療の成果・費用・期間は年齢や健康状態による!とにかく早く治療を開始することが大切
不妊治療って、自分の年齢状態や健康状態で治療内容はかなり違います。
「治療をどこまでうけるか」も夫婦の考え方次第だし、「治療費にいくらまでかけれるか」も夫婦による。
自分が不妊治療をうけてみて思うことは、元も子もない言い方だけど、
完全に人それぞれ!!
ただ、確実に言えることは以下の3つ。
- 不妊治療の成果は、若ければ若いほど効果がある
- 治療うけたら妊娠できるかなんて、悩む時間がもったいない
- アラフォーで子供がほしいなら、早く病院にいくべき
コレってほんと大事なことだから、ぜひ忘れないでほしいんです。
私は年齢にビクつくことが多かったから、もしあなたが治療をうけるべきか悩んでいるなら「できるだけ早く不妊治療を受けてほしいな」って思うんです。
子どもがほしい女性なら、「時間」と「身体」を最優先にしてほしい。
そして、どうか後悔することのないように。
この記事が、誰かの「不妊治療をうけるきっかけ」になることを願って。
From 工藤あきこ
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